レビューで大事にしたいことを端羽&HR長がじっくり語り合った ー振り返り編ー
こんにちは、HRグループです!今回は「レビュー」について。
ビザスクでは、年に2回レビューの機会を設けており、成長の大事なサイクルとしてとっても大事に考えています。また、レビューの仕組みは、一度作ったら終わりではなく、会社の成長に合わせて、毎回議論を重ね進化を続けています。
ビザスクのレビュー
上期と下期にそれぞれ、以下の流れでレビューが行われます。
そんな中、「もっと自分のレビュースキルを上達させたい」「もっとレビューでメンバーの成長をサポートしたい」という声がリーダーから寄せられていました。そこで端羽さん、思いついたら即行動!
早速、HRグループ長の安食さんと二人でレビューについて対談し、その動画を広く社内に共有しました。今日はその一部をピックアップして紹介します。
そもそもレビューって?
端羽:まずは「レビューで大事にしたいこと」。
ちなみにこの動画は昨日突然撮ることになりました。なんで撮りたくなったかと言いますと、今我々まさにレビューシーズンなわけなんですけど。レビューの改善は終わらないものだからね。
レビューってすごい大事なプロセスで、全員の成長のためにかなり頑張って設計するわけです。でも、それが時にすれ違いや不幸な出来事を産んでしまうきっかけにもなりえるから本当に難しい・・。
安食:うんうんうん
端羽:なので、みんなでレビュー上手くなりたいよね!設計もすごい大事なんだけど、メッセージをデリバリーするとこもさらに大事だよね、と。
実際リーダーたちからも、もっとレビューで上手にメッセージを伝えられるようになりたいという話を聞くんですね。
そうだ、8月に安食さんというHRのプロが入ってきたじゃないか!ということで、レビューについて大事なメッセージ、フィードバック、振り返り、などの大事な勘所について語ってみたいと思います。
安食:はい、昨日の今日の一発撮りですけど、いってみましょう!
端羽:まずレビューとはなんなのか?基本的なところを説明してもらっていいですか?
安食:最初に事業計画があって、組織の役割が明確になり、各チーム、個人の役割が決まり、最後に個人の「目標設定」がされます。で、それぞれ個人が半年間頑張って、半年ごとに振り返りを行います。そこで、本人評価と上長評価を擦りあわせます。これが「振り返り」ですね。
次に「評価会議」。本人と上長の間だけで評価を決めるのではなく、必ずいろんな層で複眼で議論をして決めることが大事です。公平公正な評価を実現するために複眼で議論をするというのが、評価会議の目的ですね。
この、目標設定ー振り返りー評価ーフィードバックのサイクルを回すのがレビューというものになります。
端羽:凄い、ビザスクのレビュー、これの設計どおりじゃないですか!
安食:うん、設計ちゃんとできてると思いますよ
端羽:でもこれも一朝一夕にできたわけではくて、何度も改善を繰り返してアップデートしているんですね。
安食:振り返りとフィードバックをちゃんと分けて運用できてるの、めっちゃいいと思います。そこを一緒にしてしまうと納得度が担保されなかったりするので。
振り返りについて
端羽:素晴らしい!ではどう振り返りをするのが大事なんでしょうか
安食:私も過去マネジメントでやらかしてきておりますので・・昨日凄い思い出しながら、この辺のことが大事だなって書いてみたんですが。
まず、メンバーの自己評価を聞く振り返りミーティングの前には必ず上長も評価をつけておく。これはもうみなさんやっていただいていることだと思います。さらには、なぜその評価をつけたのかということを、上長が事実に基づいてちゃんと語れるようにしておくことですね。
その時は「点で語らない」ことが大事。直近の出来事とかだけで評価されると納得度が非常に低いじゃないですか。
端羽:うんうん
安食:例えば、上長が評価を付けた根拠となる具体的な実例が、半年を通して6〜7割の場面で起きていたよねというふうに、印象ではなく事実ベースで正しく説明できるところまで、上長がしっかり思考して臨むことが大事だと思います。
大事なのはサプライズがないこと
端羽:私、前職で「絶対にネガティブなサプライズをレビューで持ち込むな」と言われたんですね。今まで言われたこともない限定的かつネガティブなことをピックアップするのって絶対ダメだよね。
安食:うん、おっしゃる通り。
結局、メンバーと上長で丁寧に認識をすり合わせるってのがすごい大事なんですけど、認識ずれる時はどうしてもありますよね。
だけど、レビューの場だけですり合わせ切るんじゃなくて、ここずれてるねと思った時は、その日常の場面ですぐに違和感をフィードバックするっていうのがすごく大事なんですよね。それを半年に一回とかのタイミングで言われても・・ってなりますからね。
端羽:だから、どうしても言いたいけど今まであんまり言ってなかったことを言うときは、自分があんまりフェアじゃないことやってるって上長側が認識しよう。結構新しいことや最近のことを指摘してるかもしれないし、サプライズになるかもしれないから、そういうフォローを入れてから話すのがいいかもしれない。
安食:それはありますね。「サプライズになるかもしれないけど」とか「もし認識が違ってたらそういって欲しいんだけど」とか枕詞をつけると全然印象が違うので。
端羽:そうだよね。「3週間前のあれはなかった!」って言いたくなることもあるかもしれないけど、それは本来レビューでいうのは相応しくない。レビューは半年間の振り返りだからこそ、丁寧な伝え方をするべきですよね。
”ずれ”はお互いを理解するチャンス
安食:次のテーマは「認識のずれ」。
「こういう仕事をやりきりました」「こういう成果だしました」ってバーっとメンバーが喋ってくれるんですけど、そもそも立てた目標とずれてしまってること、ありませんか?そこじゃないじゃん!みたいな。
なので、僕は振り返りの最初に「上期お任せしていたミッションはこうでしたね。ここに対して成果がどうだったのか説明してもらえますか」というフレーズを入れるようにしていました。
端羽:相手が始めた話をすぐに否定しないためにも大事ですし、本人に今一度「自分のミッションは何か」意識してもらって、一呼吸考えてもらえますね。
安食:あと、これは僕が昔よくやってしまっていたやつなんですが・・。
例えば上長はそのメンバーの達成率が70%だと思ってて、けど、メンバーが100%で出してきました、と。
昔だったら秒で「なんで100%やねん」みたいに突っ込んでたんですけど、それはよくない、笑
もちろん、その差分がめちゃくちゃ気になるんですよ。で、とにかく早くメンバーと認識を揃えたくなっちゃう。
けど、いったん待ちましょう。彼・彼女がなぜ、どうゆう根拠と背景があって、100%と言ってるのか、その理解に徹する。これがすげー大事だと思ってます。
端羽:なるほど
安食:ちゃんと話を聞くと「なるほど、確かにそこをそう解釈してたらここのミッションの成果は100%ってなるかもね」ってわかるかもしれないし、そもそも根本でずれてるところが出てくるかもしれない。
そのあたりをしっかり聞いてから30%の差分を埋めに行くのと、最初っから「いやいや70%やろ」とやるのとでは全然、印象や納得度が変わってきます。
端羽:これって難しくって、例えば、メンバーの大事にしてる観点と上長の大事にしている観点が違うが故に、達成度の認識が違う時ってどうしたらいいんでしょうね。
安食:大前提、目標設定の時点で達成基準、状態目標の認識が揃っていることが重要。でも、半年の中で状況はどんどん変わることもある。その時は、当初設定していた達成基準が変わったとしても、事業に対して発揮した「価値の総量」が変わらなければ、達成基準を振り返りのタイミングで変えてしまっても別にいいんじゃないかなって思いますね。
端羽:じゃ、確かにメンバーのいう通りだなって思ったら、自分が70と思ったのは絶対じゃなくて、確認した上で価値の総量が変わらないと判断できたら、100と評価してもいい、ということですね。
安食:そうですね、あとは日々の1on1のタイミングで「ちなみにこれ今点数つけるなら何点になると思う?」とかって時々挟み込んでおくといいでしょうね。軌道修正はなるべく早いタイミングでやるのが、お互いにとって負荷が少ないので。
端羽:確かに、定性目標に関しては、半年間の間に何度か認識をそろえておくのは大事ですね。
逆に、私はすごいよくできたねって思ってるのに、自己評価低くつけてくる人もいますよね。それはどうしたらいいのかな?
安食:これも、一緒だと思います。なぜそんなに自己評価を低くつけてきたのか、まずはまっすぐ聞く。
そのときにすごい大事なのは「いやいや、こんなにできてるし、こんなに頑張ってるから100でいいじゃん」ってすぐ言わないこと。さっきと同じですね。
メンバーの判断軸、価値観を深く理解するチャンスなので、まずは理解に徹するってのはすごい大事かなって思いますね。
端羽:なるほどね。とにかく、ズレとは相手を理解するすごいチャンスだと。否定せずに「どうしてなの?」ってまず聞く。ビザスクは私を筆頭にせっかちな人が多いので、笑
安食:上が先に「こう思う」って言っちゃうと、上長がどうしても立場が強いので、そこに合わせに行っちゃう人もいます。
すると、本音とか本当の基準が見えなくなっちゃう。一旦は本人に聞く、これが鉄則ですね。
端羽:上長の認識の方が正しいことも多いし、最終的にすり合わなかったらレビューする側は上長な訳ですけど、大事なのは認識にズレがあるということが共通認識となること。
上長が、評価は絶対変わんないけどさ!みたいな感じだと納得感がないから、ちゃんと相手が考える余地を残すスタンスで挑もう。
お二人の想いが溢れすぎて長くなってしまったので、続きは「フィードバック編」でお届けします!