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公務員、コンサル、上場ベンチャーCOOを経てビザスクのHead of Americasに就任 〜尾形が語る実現したい未来

2023年10月2日、ビザスクはHead of Americasとして尾形 将行が就任したことを発表しました。
今回は、尾形にHead of Americasのバトンを託したCEO端羽との対談により、尾形とビザスクとの出会い、今ビザスクにジョインした理由、これからやっていきたいことなどを紐解いていきます。

これまでのキャリア

尾形:新卒で総務省に入り、内閣官房、外務省など11年、国家公務員として務めました。総務省でIT業界が伸びていくのを目の当たりにする中で、政府側ではなく違う視点でこの業界を見てみたいと思い、アクセンチュアに転職しました。国内外様々なプロジェクトに携わって3年半程が経った頃、2016年に大学の後輩が役員を務めていたfreeeに入りました。
入社当時は事業開発のポジションで提携案件をまとめる役割として入社したのですが、企業の成長とともに既存事業を成長させていく役割にシフトしていき、上場前後には事業全体やプロダクト戦略の責任者もやらせてもらい、2022年7月に退職しました。

公務員とアクセンチュア時代は海外への出向や、外国籍のメンバーとプロジェクトを一緒に推進したりとグローバルなビジネス経験をさせてもらい、一方freeeではしっかり国内事業を統括する経験をさせてもらい7年。何か新たなチャレンジがしたい気持ちで、自分の時間を作るために次の場を決めずにfreeeを退職したんです。

ビザスク入社のきっかけ

端羽:実は尾形さんと私の出会いは大学時代まで遡り、同じテニスサークルだったんですよね。ちなみにCOOの瓜生さんも一緒。長いご縁です。尾形さんがアクセンチュアに転職する頃、私はちょうど起業準備中で、当時からいろいろと会話をさせてもらっていました。freeeに転職するころも実は「ビザスク興味ない?」と声をかけていたり。

尾形:起業当時からよくメディアに取り上げられていたので目にする機会は多かったですし前職などでビザスクを活用したこともあり、サービスの意義は理解していました。その後もメディア記事や端羽さんのSNSなどで、ビザスクが上場しシンガポール拠点を開き、翌年にはColeman社を買収し、とすごくアグレッシブにグローバルにチャレンジしている姿には注目していました。その後、直接のきっかけは、退職後しばらくして端羽さんと一緒にゴルフをしたことですね。その時にビザスクの近況とかは軽く聞いていて。

端羽:退任したことをゴルフまで知らなくて。私は既にゴルフ中から「尾形さん、ビザスクどうかな!」とびびっときたものの、さすがにプレー中に熱心に口説くのもおかしいな、と冷静になって、翌日メッセージ送ったんだよね。でも当時は尾形さんからの返信がかなり塩対応で、ちょっとがっかりしたのを覚えています。

当時実際に端羽から尾形に送ったメッセージ(返事はスタンプと「ビザスクの成功も祈ってます!)

尾形:もちろん企業として注目はしていたし、自分の次の職場としては常にグローバルに広がっていく仕事というのは一つの柱として模索していたので、いただいたメッセージは心の隅には残っていました。

少し時間が経って2023年の年始に端羽さんのPIVOTに出演した際の動画を見て、「日本人は海外の人材に比較しても優秀である」という言葉になんか引っかかるものがあって、改めて連絡したのを覚えています。その後、大学の先輩の瓜生さんはもちろん、七倉さんや宮崎さんなど他の経営メンバーと話したり、端羽さんとやりとりする中でイメージとミッションが徐々に固まってきて今日ジョインするに至りました。

ビザスクに感じた魅力

尾形:何よりも、本気でグローバル展開している点ですね。ビザスクは創業当時から「初めから世界を見よう」というバリューを掲げていて、自社単体でも海外登録者を拡充していましたが、2021年の買収でグローバル化を一気に進めています。
こんなに果敢にグローバルに挑戦しているベンチャーって珍しいですし、垂直立ち上げのようなチャレンジの仕方をしているので課題も山積しているだろうなと。ここで自分も米国事業を伸ばすことで貢献したい、日本とグローバルの橋渡しをしたい、と思えました。
あとは経営陣にあったときの印象の良さ。いい人が多い、と端羽さんがよく言っているのは本当だなと。Head of Americasとして現地に渡米することになるので、最終的には家族と相談して決意しました。

端羽:数年越しの想いが実って仲間になってくれました!

お互いの強み

尾形:社長としての端羽さんは、人間的にチャーミングで人を惹きつける力がありますよね。とにかくポジティブで、絶対にうまくいくと心の底から信じているし、そのために動きまくる感じで、勝負強いメンタリティがある人だと思います。自分はどちらかというと違う強みがあると思っているので良い補完関係が築けると良いですね。

端羽:尾形さんは、とにかくストイック!そして信頼できる人ですね。まさに「プライドはくそだ」な人だと思います。アクセンチュアもfreeeも1,2個下の後輩に誘われて行っていて、自分が先輩だからこういうポジションじゃないと、とかそういうエゴや変なプライドがなくて、挑戦できる環境に飛び込んでいるところが素敵だなって思います。そんな「プラくそ」で信頼できる尾形さんに仲間になってほしいと心から思いました。

実際に入社してからの印象

尾形:優秀な人が多いです!オンボーディングで事業部長やエンジニアさんに説明してもらいまくっているのですが、皆すぐわかる説明を明快にしてくれる。これって実はすごいこと。質問に対してもポンポン返ってくるんです。そんな優秀なメンバーを惹きつけている組織、事業の力がすごいんだなと実感しています。また、ビザスクはマッチングビジネスで、最後は人が介在して価値を提供していくから、顧客目線が社内に浸透しやすいのも良さだと思いますね。
アメリカに行ってみて感じたことは、買収からしばらくの時間を経ても、長く在籍して事業をよく知っている優秀なマネージャ陣はまだ数多く残っているということで、彼らの知見や専門性は自分にとってはとてもありがたいです。一方で、この業界は日本に比較すると競争環境は厳しいし、業界として社歴の浅い社員の回転率は高いという事実を目の当たりにして、どうやって会社やサービスのイメージを新しいものにしていき成長を促していくか、ということにチャレンジしていく必要があると改めて強く認識しました。

Head of Americasとしてのミッション

端羽:日本と並ぶ大きな拠点であるPLの責任者として、アメリカ事業を伸ばして欲しい。マクロ環境的にタフな状況が続いているのでチャレンジングなミッションですが、だからこそ私がColeman創業者のKevinから受け取ったHead of Americasのバトンを、信頼できる尾形さんに託したいと思いました。事業を再成長の軌道にのせつつ、先日発表したlife scienceチーム立ち上げのような、新たな領域へのチャレンジも期待しています。
尾形さんには早速アメリカオフィスを訪問してもらい現地メンバー全員に向けた集会や会議などのコミュニケーションをスタートしてもらっています

尾形:現地にいて事業を伸ばすことは最低限やっていかないといけないと強く思っています。また、ビザスクのビジネスは日本だと先進的でスタートアップという感じですが、アメリカではENS(Expert network service)は日本よりも成熟している業界です。なので、自分がアメリカで得た知見や経験を日本事業にも還元していくこと、逆に日本のスタートアップな勢いをアメリカ拠点に持ち込んで盛り上げていくというのも大事な役割と認識しています。
まずやるべきことはアメリカの事業を知り、メンバーを知り、クライアントを知ることです。その先に事業を軌道に乗せる戦略を構築し実行していきます。同時に、さっき端羽さんが言っていたようなlife scienceチーム発足のような新しいチャレンジもできる体制、やっていけるという意識を組織に根付かせていきたいと思っています。

端羽からのメッセージ

端羽:Head of Americasのバトンを心強い仲間に託したので、私自身は本来のCEOの仕事である、3年先5年先のビザスクの姿をしっかり考え、各拠点のリーダーと連携してそこに向かっていきたいと思っています。
私がHead of Amricasとしてアメリカ現地に入りこみしっかり現地のメンバーと議論を重ねたこの数ヶ月は、自分自身もアメリカへの愛着、思いがより沸いた時間でした。
Head of Americasの力強い後任を得た今、自分自身は米国チームとの経験や感覚を、APAC、EMEA、もちろん日本の成長にも生かして、より長い目線でのグローバルな成長と、組織やカルチャーの強化に注力していきたいと考えています。