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「広める努力」の最前線!ビザスクIR&PRコンビがIPOで経験したこと

どうも、PRの小川です。
今回は上場準備のメイン担当者として獅子奮迅の活躍をみせた、資本政策室長兼IRのみやぎさんと小川によるIRPR対談をお送りします。

IRとPRは、言わば我らのVALUE「広める努力は全員で」の最前線。そこで、今回はベンチャーのIR・PRの仕事、そしてIPOについて語り合ってまいります!(なんでこんな経ってから!?という突っ込みは受け付けませんw)

宮城:自己紹介がてら入社の経緯から話しましょうか。僕は2017年に経理兼IPO準備担当として監査法人(トーマツ)からビザスクにジョインしました。IRも初めての経験でした。

小川:私は2018年になべさんの紹介で入社しました。初めてオフィスに来たら、端羽さんが颯爽と登場&なべさん一瞬も顔見せてくれず、という斬新な出会いで。展示会主催会社でメガネ展示会の広報経験はあるものの、当時はベストドレッサー賞の対応、ファッション誌への企画提案等の業務がメインだったので、ベンチャー企業のPRは全く別物でした。

IR・PRって何をしている人たち?

宮城:そういえば、うちのPRの日々の業務についても意外と知られていないかも。お互い一人IR&PRですし、ここで謎を解き明かし合いましょうか。笑

小川:サービス利用・アドバイザー獲得・採用につなげるために、取材に対応したり、メディアに企画提案、リリース配信などをしたりして会社の露出を増やすことが主なミッションです。「これはぜひ取材してほしい」と必死でメディアに連絡を取る営業的な瞬間もあったり、取材先をアレンジするPMみたいな瞬間もあったり。2019年の働き方改革関連法施行時と、2020年のコロナ禍で実施したアドバイザー調査もPR企画のひとつです。社内広報としては2019年から、このビザスクエアの編集長をやらせてもらっています。お次はIRの業務について。いかがですか?

宮城:IRは開示資料の作成とチェック、適時開示、決算発表会の運営、投資家や投資系メディアの対応をしています。PRと関わることで言うと、プレスリリースの最終チェックを僕がやり始めたのも上場前後からですよね。
適時開示とプレスリリースは、目的も対象も全く違いますよね。必要な内容を正しく端的に投資家に対して伝える適時開示と、自社のニュースをより魅力的にアトラクトできるように、広くメディアに伝えるプレスリリース。

小川:プレスリリースにIRチェックが入るようになってから、新たな視点も加わってリリースのクオリティが上がっていると感じます。さて、ここからは3月のIPO本番にフォーカスして語り合っていきましょう。あれからもうすぐ9ヵ月ですって。早い。

いよいよIPO。「IR誰やる?」問題 

小川:「上場承認が2月頭になりそうだ」と聞いて、上場前後のPR戦略の話になったとき、私の真っ先に頭に浮かんだのは「IRって誰がやるの?(わたし、できないよ…)」でした。笑

宮城:懐かしい!まじであの時、一瞬シーンってなりましたよね。「あ…僕だ」って察しました。笑

小川:みやぎさんが引き受けてくれて本当に良かった!と今改めて思います。お世話になっております!!

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そのシーンを再現してみた

そして上場日のこと

小川:水面下で上場準備を進めていた張本人としては、上場の瞬間はとりわけ感慨深かったんじゃないですか?

宮城:それが…今だから言えますが、当日は「嬉しい!やった!」っていう感じはなかったんです、笑。ワクワクしたとか、そういうコメントの方がウケるんでしょうけど「ついにIPOしちゃったよー」っていう気持ち…笑。これから、より説明責任が大きくなるので、ふんどしを締め直すような心境でした。

小川:おお。意外とクール。社内セレモニーは結構嬉しそうでしたけど?

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コーポレートチームのど真ん中で嬉しそうな宮城氏

宮城:社内セレモニーは、ほんっとうにうれしかった!上場準備って、社外との関わりばかりで、基本的に水面下で動いているので寂しく感じるときも多かったんです。でもセレモニーでみんなが喜び合っている様子を見て、自分が年単位でやってきた仕事がやっと会社への貢献につながったと感じることができました。自分の仕事と会社のみんなが結びついた感覚でした。孤独からの解放。笑!ワールド・ビジネス・サテライトでも上場当日に流れましたしね!やりましたね。

小川:上場10日前にコロナの影響で東証でのセレモニーは中止…って連絡来た時は頭が一瞬真っ白になったなぁ。でもそこから見事に切り替えて、あの社内セレモニー!そしてWBS。WBSで無事流れたのを観終えて、ようやく実感が湧いて深呼吸したのを覚えてます。長い長い一日でしたが達成感はあったなあ。

宮城:社内でやったことで人数の限りなくみんなでお祝いできたし、オンラインでシンガポールともつなげられて、思い出深い日になりましたよね。

宮城と小川の独断と偏見で選ぶ、上場インパクトランキング!

①コロナ不安からのカタルシス
東証でのセレモニー参加人数に大幅な制限がかかる(一握りの人しか現場に行けない…)→東証でのセレモニーはすべて中止→社内セレモニー企画(東証そっくりの鐘を急遽レンタル!)
こんな経験は二度とできないはず。濃い経験だった。
②IR:投資家回りと最後の詰め
様々な出来事の中でも、IPO終盤の「投資家回りとファイナンスの条件詰め」は、印象に残っています。IPO実務を担当してきた身としては、2年半近く、夜遅くまでがんばって、いろんな人と戦って(笑)、やっとここまで来た!という気持ちでしたが、ファイナンスの条件を決めるところが、コロナ禍もあり結構大変でした。「絶対いいIPOにしたい!!」という気持ちで一杯でしたね。
③PR:承認発表!!が、聞いてた話と違う・・?
広報誌やセミナーでは「上場承認の発表をしたら問い合わせが鳴りやまない」と聞いていました。が、実際は…コロナのニュース一色で静かでしたね。笑 そこからじわじわと「このままじゃ上場前後の露出が危うい!」と焦り、色々なメディアにコンタクトさせていただきました。メディアの皆様、いつもありがとうございます!

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上場日の朝、東証前で端羽さんと

IPOで私たちが学んだこと

宮城:25歳で前職の監査法人をやめてビザスクに入ったのは、レールのないところにフィールドを移したかったからです。ビザスクでハイパフォーマーな役員・社員や、主幹事証券のようなプロと仕事することになり、高い壁に向かって必死にジャンプしているような感覚でした。自分がもし倒れたら会社に迷惑かけてしまう、とケガした時も「会社行かなきゃ」と思ったことも。笑 
社内外の協力を得たり、こぼれそうなボールを拾ったりしながら、視野を広く仕事して、本当に学びになりましたね。IPOというイベントを、当事者として細部までよく理解できたと思います。

小川:コロナ禍でのIPO。でも出来るだけ前向きに伝えたい、いや伝えねば!というプレッシャーの中、伝える相手、言葉、タイミングをより深く考えるようになりました。IPOを機に知っていただくメディアの方、その向こうにいる方々に、どうすれば正しくビザスクのことが伝えられるのか考えた経験は、今につながる学びになりました。広告と違い取材記事の内容は、基本的にアンコントローラブルです。でもその内容が会社の評価に影響する。記事が出た時の「やった!」の後に訪れる「大丈夫かな」という緊張感も新しい感覚です。

宮城:今の話にも通じますが、IPOしたことで社会の一員としての意識を感じざるを得ない場面が増えましたよね。3ヶ月毎の決算説明会はその代表例です。そういう機会があることで、私自身も一層、身を引き締めていますし、会社としてもそうなんだと思います。

最後に

小川:とにかく、間違いなく経験値が上がって知見が蓄積されましたよね!
最近では、上場広報についてスポットコンサルの依頼をいただくこともあって、経験の浅い私が一人PRという立場で上場を経験出来た事はラッキーだったなと思います。でもまだまだスタートラインに立ったばかり。

宮城:自分としても大きなイベントを最初から最後までやり切った!と思えます。いろんな人と関わりながらIPOという一大イベントを担当できたこと、それも、自分の好きな事業が成長していくとともに経験できたことは、とても貴重なことですし、心の財産でもあります。

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これからも「広める努力は全員で」!!

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