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【フィラメント×ビザスクCEO対談】両社が提携して目指すイノベーションの未来について

先月ビザスクは、ビジネス開発×組織開発の伴走型コンサルティングプログラムを提供するフィラメント社との業務提携を発表しました。
​今回は、本連携を記念し実施されたフィラメント代表・角氏とビザスク代表・端羽のトップ対談の様子をお伝えします。
”イノベーションに貢献する”という志を同じくする両社代表は何を語り合うのでしょうか。
10/12に開催した、本連携のキックオフウェビナー「新規事業創出の成功術」のアーカイブ動画も記事最後に公開中です!

端羽:今日はよろしくお願いします!新規事業支援において独自のポジションを築かれて数々の企業を支援されているフィラメントさんと、これからご一緒するのが本当に楽しみです。

角氏:私たちもビザスクさんと同じく新規事業創出を伴走支援していますが、強みが違いますしやはりこれだけのナレッジデータベースが活用できるサービスって他にはないので、支援しているクライアントにも「インタビューするならビザスク」とおすすめしまくってます。

端羽:嬉しいです。ありがとうございます!そもそも角さんがビザスクをお知りになってきっかけって何だったんですか?

事業アイデアの仮説検証にビザスクを活用

角氏:僕は山陰地方の出身で元公務員ということもあって、鳥取県のアドバイザー的なことをさせてもらっています。その中で『とっとり起業女子応援事業』の取り組みで端羽さんが講演されるというのを教えてもらったのがビザスクを知ったきっかけです。組織の中の「眠れる知見」を掘り起こすなんて、面白くて有意義なサービスだなという印象でした。

端羽:セミナーにも登壇いただいたNTTコミュニケーションズ様は以前からビザスクをお使いですが、今回御社が支援されている社内新規事業創出プログラム「BI Challenge (ビジネスイノベーションチャレンジ)」でもビザスクを使っていただきましたよね。具体的にはどういう課題解決を目的に活用されたんですか?

角氏:まさに事業アイデアの仮説検証です。アイデアは「検証されていないままでは価値がない」と思っていて、これを「価値があるアイデア」に変えていく仮説検証プロセスこそが、新規事業の初期フェーズでは最も重要なところだと考えています。仮説検証目的のユーザーインタビュー相手を見つけるには時間と手間がかかります。
もちろん私たちのネットワークからインタビュー相手をご紹介することも多いんですが、当然カバーしきれない領域も出てきます。そういう時、ビザスクの圧倒的なカバー力のあるネットワークは頼りになります。今までビザスクを使ってインタビュー先が見つからなかったことは無いんじゃないかな。

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パッションと時間の相関関係

端羽:サービス開始当初はアドバイザー集めに苦労しましたから、そういっていただけるのは感慨深いですね。私はフィラメントさんの人の「マインド」や「パッション」を上げるご支援、というのがとてもユニークだと思っています。どちらも新規事業開発には欠かせないものですよね。でも失敗するんじゃないか、とか失敗しちゃった、という経験が積み重なると「パッション」って減っていってしまうものですし。そこを持ち上げる支援というのは重要だな、と。

角氏:ビザスクが調査した新規事業レポート『新規事業担当者100名に聞いた大企業の新規事業創出の実態』では、「大企業における新規事業の課題」で最も大きなものは「新規事業を担う人材の不足」と分かりましたよね。物理的な人の数だけではなく「モチベーションを持った人材が集まらない」といった心理的な課題を挙げる声も多かったです。
うちのコアコンピタンスは、正にこういった「ヒト」の課題解決、特に「パッション」「マインド」への作用力にあって、意識を向けて伴走し、事業を興せる人材育成をご支援しています。

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端羽:角さんの記事を拝見すると、パッションと時間の相関関係についてお話しされていることが多いんですが、確かにこれってありますよね。

角氏:アイデアを思い付いた、いわばパッションMAXの状態から、さあ業界構造を調べよう!とかユーザーインタビューして仮説検証しよう!となりますよね。で、適切な人がいないか探す→いない→検証がうまく進まない… こうして時間だけが過ぎていくにつれ、パッションも減少してしまう。これがパッションと時間の相関関係です。皆さん最初はパッションがあるのに、時間の経過といろんな軋轢の中でパッションが減ってしまう。

端羽:自分が起業する時も思ったんですが、スピーディーな情報収集や仮説検証は新規事業を興す上で必須ですよね。だって、自分が面白いと思っているアイデアは、他のだれかもすぐその面白さに気づくから。パッションという観点においても急いだほうがいいということですね。

角氏:そう。だから「ビザスクを使って、パッションが減らないうちに高速にスピーディーに仮説検証すべし」と進めているんです。
僕は、ビザスクは新規事業のための道路だと思っています。結構いい例えだと自分では思ってるんですが、笑。
ビザスクを使うことで情報や仮説がきちんと整理される、つまり仮説検証の道路が平坦になっていくような感覚なんです。だから「新規事業起こしたいなら、ビザスクって道通ると安全だし早いよ」って。

端羽:ありがとうございます!一方で、新規事業って簡単にうまくいくものではないし、やりたいって声上げても社内の信頼の蓄積がないと難しいような気がしているんですが…。

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信頼の蓄積によって叶えられるチャレンジ

角氏:新規事業担当者にはいろんなスキルセットが必要なんですよね。アイデアを出す力、社外からの刺激を得るネットワーク、加えて社内の信頼アセット、という複合的なスキルセットを持っている必要がある。でも「そんな人っています?」って、笑。
こういう人材の希少性がボトルネックになって事業開発が進まないのであれば、その解消のために外の人を巻き込もうというのが、日本の今のオープンイノベーションの発想だと思うんです。

端羽:そういえば私、ビザスクのサービスを始めてすぐに「新規事業を新しく呼んだ人に任せるな」ってブログ書いたことがありました、笑。
まさに今、角さんが仰ったことなんですが、そういうチャレンジをするには社内の信頼蓄積が大事ということを言いたかったんですね。信頼の蓄積があってこそ応援してもらえる、必要な時にリソースを割いてもらえるという。

角氏:なので全て外に出すというのは現実的には無理な話で、それよりも社内の人をどうやって育てるか、そこを支援したいと僕たちは考えています。
パッションを下げないスピーディーな仮説検証のPDCAを繰り返すことで、社外の知見から得た学びと経験を獲得でき、学びの蓄積が社内の説得に寄与し、社内の反応がプラスだとパッションも持続する。こういうサイクルを生み出していきたいんですよね。
で、ビザスクさんは知見のデータベースで「学び」を、僕たちは「パッション」を支援しています。この2つが組むことで価値が最大化したら、と思っています。

端羽:一方で「学び」を提供するアドバイザーにとっても、社外のヒトとのやり取りには意義があって「スキルの棚卸しになった。」「人の役にたててうれしい」という声をよくいただきます。
先日発表したアンケート調査でも”ビザスク登録のモチベーション”と”知見提供後に上がったモチベーション”をお聞きしたんですが、Before/Afterで一番伸びたのは「スキルアップしたい」というモチベーションだったんですね。
依頼する側と同様、もっと相手に何か与えられるようにスキルアップしたいと思ってくださっている。これってすごいことですよね。

角氏:さらにコロナ禍で出社がなくなり、ある意味時間も、周りの目も気にしなくて良い流れが出来て、個人にとってのオープンイノベーションの流れは加速したのでしょうね。カジュアルにコンタクトできるようになったことがプラスに働いていますよね。

端羽:ビザスクでも出張に行けない分、地方や海外からオンラインでインタビューというのは増えていますね。地方にいるアドバイザーにとってもオンラインで知見提供できるので、活躍のチャンスは広がったと思います。
一方で特にコロナによるテレワーク下において、社内の信頼貯金はどうつくったらいいのかという課題はありそうです。

「ガソリン」と「道路」のタッグでイノベーションに貢献

角氏:社外の多様な人と関わってその意義を社内に伝えて「バッターボックスに立つ」チャレンジをすることが大事。チャレンジすることで目の色が変わってくる人もたくさんいると思います。バッターボックスに立たないなんて勿体ないって強く思いますし、そこにはやはり「パッション」と説得力となるような「根拠」が不可欠ですね。

角氏:その点、フィラメントは「パッション」を、ビザスクは人の知見という「根拠」を軸に、新規事業開発を支援しています。いわばフィラメントは新規事業の「ガソリン」、ビザスクが「道路」みたいなものだと思っていて、この2社が組むことで新規事業という車が走り出せるのではないでしょうか。

端羽:お互いの強みを持ち合って、企業のイノベーションに貢献していきましょう。これからどうぞよろしくお願いします!

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