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ビザスクメンバー、ビザスクを応援してくださる皆様へのご報告


ビザスクCTOの花村です。まずはお休みをいただいてしまい、カバーしてくれた社内の皆様、本当にありがとうございます。またこのたび、2020年11月末をもって株式会社ビザスクの取締役CTOを退任させてていただくことを決めました。

取締役としての任期半ばでの退任になり、自分を選んでいただいた皆様には本当に申し訳なく感じています。しかし健康上の理由で責務を全うすることが難しく、またベストを尽くせない自分が取締役CTOであり続けることで、ビザスクのスタートアップらしいスピーディーな意思決定を妨げてはいけないと考え、この判断にいたりました。

端羽さんと初めて出会い、その勢いと人柄に惹かれ、週末の時間をつかったお手伝いを初めたのが2012年。何をマッチングするべきか、会社名は何にするかと、時間を忘れて話し合っていたのを今も鮮明に覚えています。そして開発をはじめて8年。あの日のアイデアはモックになり、プロダクトになり、サービスになり、組織になりました。
今もなお、大きく成長を続けてるビザスクですが、その過程では失敗もあり、そのたびに皆に助けられて、ここまでやってくることができました。「もっと上手くやる方法あったよなぁ」と、思うことは正直尽きないですが、それでも、それぞれの瞬間において、私たちはベストを尽くせたのと思っています。

退任にあたって、自分がビザスクに残せたことを振り返ると、優秀で誠実で暖かい、私の大好きな開発組織を創れたこと、これが一番誇れることだと思います。

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全くバックグラウンドの異なるメンバーが集まり、一緒に一から事業を創るうえで、話し合うべきこと、理解しあうべきことは沢山ありました。
しかし一貫して、この「会話の努力」を徹底したからこそ、信頼しあえる、お互いの個性を尊重しあえる関係性が、経営陣、ひいては会社全体に築けてきたと思っています。

またビザスクの開発組織は、CTOの私が何でも決めてぐいぐい皆を引っ張るというよりは、メンバー同士で情報を持合い、とことん話し合って皆で決めるスタイルをとってきました。もちろん私のリーダーシップに物足りないものを感じている人もいたと思います。ただ結果的にビザスクの開発組織は、一人一人がフラットで、裁量をもって、最大限の貢献を目指すカルチャーができたと思っています。

ビザスクのCTOを一時的に不在にしてしまうこと、これは大変心苦しく思っています。しかし、ビジネスメンバーと開発の信頼関係、開発リーダー会議の存在、そしてVPoEとして1月に参画してくれた鶴飼さんのお力もあるので、短期的には心配していません。理想をいえば今のメンバーの中から、もしくは今のメンバーが信頼する誰かが、CTOを引き継いでくれると大変嬉しいです。

ビザスクは上場という一つの節目を迎え、開発チームも40人規模となりました。ここから先、世界中のイノベーションを支えるナレッジプラットフォームを本気で目指して欲しいと思っています。

自分はエンジニアとして、個人の得た知見が、組織を超えてコミュニティ全体に還元されていくエンジニアのカルチャーが気に入っています。ビザスクは、これに似たカルチャーを、エンジニアコミュニティを超えて、ビジネスに関わる社会全体に広げていくものだと思っています。休職前の私の最後の仕事になってしまいましたが、端羽さんと決めたビザスクの「知見と、挑戦をつなぐ」というミッションには、そんな思いがしっかりつまったものになりました。

自分は退任することにはなりますが、ますます広がるビザスクを今度は外から応援しています。おかげさまで最近は少し体調が安定してきたこともあり、しばらくは治療をつづけながら、自分の充電期間にあてようと思っています。またいつの日か、仕事をご一緒できる機会があれば幸いです。

ビザスクの仲間、ビザスクのOB、ビザスクを応援してくださった方、そして自分個人を応援してくださった方、本当にありがとうございました。

花村創史


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