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エキスパート専用サイト誕生!開発期間2年以上のBigプロジェクトの全貌に迫る!

当社ビザスクのナレッジプラットフォームは昨年10周年を迎え、世界190カ国超60万人超の知見が集まるデータベースへと進化しています。

また、知見の提供方法も従来の1時間単位のインタビューに加え、オンラインアンケートサービス「ビザスクexpert survey」や24時間以内のQ&Aサービス「ビザスクnow」、実働型の伴走支援「ビザスクpartner」など、多様な知見提供方法が増えてきました。それに伴い、各案件を管理しやすい仕組みが必要になってきました。

セルフマッチング形式のサービスである「ビザスクlite」では、これまで、依頼者とエキスパートに同じプロダクト・同じUI/UXでサービスをご利用いただいておりましたが、今回のプロジェクトで「エキスパート専用のサイト」が誕生することになりました!

この専用サイトの誕生に至った経緯や、構想から実現までの開発の裏側について、関係が深かった3名にインタビューをさせていただきました。ぜひ最後までご覧ください!


メンバー紹介

まずは、今回のプロジェクトの先導役である、お三方の紹介です。

なべさん(以下、渡部):今回のプロジェクトのPdMとして、リニューアルの全体像をイメージしながら構想から開発まで取りまとめました。またエンジニアサイドとして、開発の初期フェーズを主導しました。

田鍋さん(以下、田鍋):元ビザスクlite事業部長で現EG室長(「エキスパートグロース」と呼ばれる、エキスパート数の拡大と体験の向上を担うチーム)。ビザスクliteがどうなっていくべきか、今回のリニューアルが及ぼすエキスパートへの影響や、周知方法をどのように行うか、という観点で携わりました。

東根さん(以下、東根):ビザスクのプロダクトデザインチームのメンバー。エキスパートサイトのUI/UXとして何が良いかを考え、実装部分までデザイン面を主導しました。

左から順に、東根さん、田鍋さん、渡部さん

なぜエキスパート専用サイトを作ることにしたのか?

渡部:これまで、ビザスクliteの中には、依頼者・エキスパートの2種類のユーザーが同居している状態でした。依頼者は自身の事業課題に対して専門家にヒアリングをしますが、その依頼者も誰かの専門家になりえるという発想です。

一方で、今のユーザーの使い方をみていると、ユーザーごとに使いやすく、ユーザーの立場にあったデザイン世界観が備わっている方がよいのではと考えました。そのような思いからスタートしたプロジェクトです。

田鍋:これまで、登録時の導線として依頼者とエキスパートは分かれており、どちらの登録かという属性の把握はしておりました。しかし、ユーザーが依頼者として活動しているのか、エキスパートとして活動しているのか、の把握が難しく、根本からページが分かれているといいなとは感じていました。本施策はそういったことの解消も含まれています。

新エキスパートサイトは何が違う?

東根:デザインのテイストは大分違うものになりました。

Before(写真左) / After(写真右)

エキスパートにとって、ビザスクlite以外のサービス(セルフマッチング形式ではなく、ビザスクスタッフが最大限支援を行うフルサポート形式のサービス)についても、より依頼を受けてもらえやすくなるよう、検討を重ねました。

田鍋:具体的には、ビザスクliteの従来画面から依頼者目線の画面が消えて、エキスパートに特化した内容だけが表示されるようになり、尚且つ、グローバル案件を受けるための導線も表示されるようになりました。

渡部:エンジニア側の話をすると、見えているのは全体からエキスパート部分を抜き出したようになっているのですが、実はこれを機に裏側の仕組みを新しくしました。システム自体がガラッと変わっているんです(笑)

なぜかというと、実は、今まで使っていたシステムはかなり古く経年劣化していました。裏側のシステムは変わりましたが、ユーザーにとって、スムーズに行き来できるようにする工夫が必要だと考えました。

思い入れのある部分やこだわったポイントとは

渡部:デザインをエキスパートっぽくするために、その「ぽさ」を徹底的に考え抜きました。

東根:大変でしたね。。。途中にリブランディング(23/1末にリニューアル)も入ったので難しかったです。エキスパートのためのサイトとなるので、「プロフェッショナル」なトンマナに寄せつつ、新たな(当時まだ決まっていなかった)ブランドに合わせる必要がありました。例えば丸いアイコンをシュッとさせたり、色使いを研究して一旦仮の配色を作り、ブランディングによる新カラーができてからまた調整してCEOにプレゼンしました。エキスパートは依頼者となってビザスクliteも使うのでビザスクliteのトーンも残しています。

インタビュアー:では、今後どのような利用が増えることを期待されていますか?

東根:エキスパートに関してはEGチームもできて、UI/UXやサポート含めフォローできているので、今後は依頼者にも目を向けて、依頼者にもより使い勝手の良いサービスにしていきたいと思います。

田鍋:エキスパートとして出来ることが当初より圧倒的に広がり、業務委託や他サービスでマッチングできることに気付く、導線が適切になる等、活躍の幅を広げていただけるのではないかと思っています。
ご自身の知見をインタビュー以外にも広く届けられるようになっているので、その最初の起点として良いものができたのではと思います。

渡部:エキスパート向けも今回の分割でだいぶ使い心地がよくなりましたが、プロジェクト着手当時にはさらに色々なアイデアを考えていたので、今後も取り組んでいきたいと思っています。

実は、分割した「だけ」じゃない!?

渡部:経験上、ここまで作り直すともっと不具合やスケジュール遅延が発生するものなのに、今回、プロジェクト自体のスケジュール遅延はなかったのが「超すごい」と思いました。ビザスクのエンジニアチームは本当にすごかった!こんなこと本当に中々ない!と感じています。今回は特に携わってくださった、エキスパート/lite開発チームとQA(品質担保、品質管理)チームがMVPなのではないかと思います。

インタビュアー:様々なチームの協力によって実現したこのリリースですが、QAチームとは具体的に何を行うのでしょうか?

東根:想定される様々なリスクや開発に関わる環境のテストを行っていただきましたよね?

渡部:そうです。テストの範囲や内容を決めて、開発エンジニアと連携してテストを実施することで、品質を担保する仕事です。

田鍋:ビザスクliteを動かしつつ新版を開発しているので、非効率な二度手間にならないよう、CSとエンジニアが適切に連携して情報共有を行いながら進めることが出来ていたのも良かったですね。

渡部:開発チームが、プログラミングだけではなく、周りとの連携、交通整理も含めて良い動きをしてくれました。

東根:QAチームとエンジニアからデザインのフィードバックをもらえるよう、プルリク(GitHubの更新リクエスト)にUI/UXの項目も加えてもらう等、プロセスの見直しにも工夫をしましたね。

渡部:そうですね。デザインと開発の連携の仕組み作りも、このプロジェクトを進めながらやっていきました。また、裏側のシステムのリプレイスについても、これから未来の開発&改善をスムーズにすることが大切なので、一切妥協したくありませんでした。それはエンジニアもデザイナーも同じだと思います。

東根:泥臭く整えていったからこそ、今後「こういうことをやりたい」がスムーズに進めることが出来る仕組みになったと思います!

最後に

今回は約2年間の開発期間を経て実現した重要プロジェクト、エキスパートサイトリリースの裏側についてご紹介しました。
ビザスクでは日々、クライアント、エキスパート双方の立場に立ち、維持・改善の取り組みを行っています。
思い入れやこだわりがたくさん詰まった新しいサービスサイトが、皆様にとって利用しやすいサービスになるようこれからも努めてまいります!