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ビジネスのインフラを目指して:ビザスク上場の日に思うこと

2020年3月10日、ビザスクは東京証券取引所マザーズ市場に上場しました。

コロナウイルスへの懸念など厳しいマーケット環境のなか、東証で鐘を鳴らすような晴れがましいセレモニーも、計画していた上場パーティーもない門出となりましたが、その代わりに、本当に細やかな、でも心に残るお祝いを、社内で行うことができました。

思えば、ビザスクは創業以来、外に向かって晴れがましい瞬間はあまりなく、でもビジョンを共有する大事な仲間が集い、一緒に頑張って成長してきたので、これもビザスクらしい門出な気がしています。


ビザスクのきっかけ

2011年末から2012年初め、「起業するからそのうち会社は辞めます!」と、当時の職場に宣言した私は、必死でアイディアを探していました。様々な本を読んだり、ネット検索したりする中で、一番感銘を受けたのが、『シェア―<共有>からビジネスを生みだす新戦略』という本でした。

まだ日本にシェアリングエコノミーという言葉はなかった当時、初めてUberやAirBnBのビジネスモデルを知って、子育てや家庭に時間を取られながらも何とかプロとして働き続けたいと悪戦苦闘して20代を過ごした私にとって、個人が売り手として活躍する時代の到来は、強烈にワクワクしました。

「私自身が売り手になれるような、シェアのプラットフォームを創りたい」

方向性は決まりましたが、何だったら人は私にニーズを感じてくれるのか、その解が見つかりませんでした。当時、既にエンジニアやデザイナーが活躍するクラウドソーシングはありましたが、自分はプログラムのスキルも、デザインのスキルもないし。。。

「よし!人は物は買う!個人が経験からものをおすすめするキュレーションECのプラットフォームを創ろう!」

と思いつき、色々調べたり、検討したり、エクセルでモデルを作ったりしはじめました。

ところが、ビジネスモデルの検討を進める中で、当時の厳しくも温かい同僚にアイディアを話したところ、「全然上手く行く気がしない。webサービス立ち上げた起業家の知り合いが1人いるから紹介してあげるよ」と知人を紹介してくれました。

(確かに、webサービスを立ち上げた起業家って会ってみたいな)と、紹介いただいたIT起業家に会いにいったところ、

「確かになんか上手く行く気がしない。俺よりECの立ち上げに詳しい人がいるから紹介してあげるよ」と、さらに別の方を紹介いただきました。

そして、紹介に紹介がつながって、ようやく辿りついたECの立ち上げ経験者に、経験者ならではの、圧倒的に説得力のあるダメ出しを受けた時、私が感じたことは

「ああ、私はこの1時間ならお金を払える!」
ということと、
「この人にもっと早く出会いたかった。。。」
の2つでした。

「スポットコンサル=1時間のインタビュー」をマッチングする、ビザスクのコンセプトが生まれた瞬間でした。

新しいマーケットを創る

そこから、本当に色々あって、ビザスクは成長してきましたが、
・ビジネス情報にお金を払う人は限られているんじゃないの?
・自分の知見をシェアしたがる人なんていないんじゃないの?どうやって集めるの?
という、二大指摘に関しては、構想スタート時からずっと受けてきました。

シードラウンドの資金調達はとても苦労しましたし、大きなピッチ大会で賞をとったこともありません。本当に晴れがましい場が少なかった。。。。。

が、我々は、それらの声を跳ね返して、新しいマーケットを創り、これまで成長してきたと思っています。

賞はとれなかったピッチ大会で、会場にいた企業のご担当者から、「ビザスクのサービスに興味があるから詳しく聞きたい」と言われたこと。「ビザスク良かったから他の部署にも紹介しておいたよ」と言っていただけたこと。

ビジネスの様々な企画に取り組む現場の皆様にとって、「詳しい人の意見が聞きたい。。。」というニーズは間違いなく多方面に発生している。ビジネス情報にお金を払う人が限られているのではなく、ちょうど良い解決手段がなかっただけだという確信は、創業時から今まで日々高まっています。ビザスクも、まだまだ十分ではありませんが、チームみんなでサービスを磨き、使い勝手をあげることで、そのニーズに答えることができる率を高めてきました。

知見の出し手に関しても、これだけ労働人口が減っている中で、働き方の領域で何か起こせないわけはない!やり方が悪いなら磨こう!好きな言葉はPDCAだ!と自分たちを奮い立たせてきて、現在、10万人を超える方にご登録頂いています。

「思ったよりビザスクは成長している!」といつも言われ、(どういう意味だそれ!)と思いながらも、私たちには、ニーズに真摯に向き合い、新しいマーケットを創ってきた自負があります。

そして、このマーケットのポテンシャルに、提供できる価値の大きさに、ワクワクしています。


なぜ上場を目指したのか。

上場しなくても、ある程度しっかりとした成長を実現することは可能だったと思います。

一方で、ビザスクを、一生懸命仕事に取り組む人だれもが登録しているような、自分にない知見が必要な時にいつでも使えるような、ビジネスに必須の社会インフラにまで育てたいと思うと、上場は必須だと考えていました。

たくさんの方にユーザーとして参画いただくためには、知名度向上とともに、プラットフォームとしての信頼感の向上が大切です。

ビザスクは、組織に所属しているアドバイザーも活躍いただけるような、オンライントレーニングをはじめとする様々な工夫をこらし、ルールを設けています。一方で、ビジネス知見のマッチングという新しいプラットフォームを創っている私達自身が、いくら自分達には「安心安全の仕組みがあります」と言っても、信頼の客観的な拠り所がありません。

上場プロセスにおいて、証券会社、監査法人、弁護士、そして取引所と、様々な人に内部の情報を提供し、上場会社にふさわしい仕組みがあるかを見ていただけたことは、ビザスクというプラットフォームに対する信頼の客観的な拠り所を得ることにつながったと、上場承認以降、早くも感じています。

もちろん、上場による信頼向上だけではダメで、これから私たちは、スポットコンサル=1時間インタビューのニーズをガシガシ開拓しつつ、それによって蓄積するデータを活用して、エキスパートサーベイを始め、新しいプロダクト(=新しい活躍の機会/新しい提供価値)を創り、プラットフォームとしての幅を広げていきます。

上場はあくまで一つのきっかけにすぎないと思いますが、大きなきっかけであることは間違いない。これからさらに大きく成長し、50万、100万人が登録し、ビジネスインフラとして活用されるプラットフォームを目指そう!
(将来、一部/プライム市場に行けた時こそは、今日を共に迎えたビザスクの大切な仲間と、そして未来の仲間も一緒に、東証で本物の鐘を打ちまくろう!!)

最後に改めて

アドバイザーの皆様、依頼者の皆様、ビザスク導入を決めたり社内利用拡大をご支援いただいている法人ご担当者様、株主の皆様、様々なお取引先の皆様、起業の先輩方、ビザスクOB達、、、たくさんの方々に応援いただいたおかげで、ビザスクはここまで成長してきました。心から感謝いたします。

これからも、私とビザスクへの、変わらぬご指導ご鞭撻を、なにとぞよろしくお願い申し上げます!

そして、新しい株主の皆様、これからよろしくお願い申し上げます!


2020年3月10日
ビザスク CEO
端羽英子