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GWは本を読もう!ビザスクメンバーが連休にオススメする書籍4選

皆様こんにちは!編集担当の大瀧です。今回のビザスクエアでは、連休の読書にオススメする書籍をノージャンルでご紹介していきます。
外に出ておもいっきり体を動かせない状況が続いていますが、読書で気持ちをリフレッシュさせてみてはいかがでしょうか。

今回はCEO室の山田さん、事業法人部の木下さん、そして私大瀧がオススメの書籍とその魅力をお伝えしていきます。(写真は左から山田さん、木下さん、大瀧)

書籍4選


【1冊目 】「対話のことば オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得」(著者:井庭崇/長井雅史)

CEO室の山田です。皆さん、在宅ではいかがお過ごしでしょうか。私はインサイドセールスを担当しており、元々オンライン中心の業務をしているので、在宅だからといってあまり大きな影響は感じていません。ただ、今まで対面で行っていた社内の会議などでは不便を感じることもあります。オンライン会議などで対話がスムーズにいかないケースも有り、まだ対応しきれていない部分があるなと感じています。
そんな中、改めてコミュニケーションについて考えてみようと読み返したのが、今回紹介する「対話のことば~オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得(井庭崇/長井雅史著)」です。

著者       :井庭崇/長井雅史
発行日      :2018年7月18日
発行元      :丸善出版
頁数       :107頁

多様な人が交わることで起こる問題を解消する方法のひとつに「対話」があります。本書は対話のもつ力をより多くの人が活かしていけるよう、対話という行為を紐解き、その心得をオープンダイアローグの実践知に基づいてまとめられた本です。
本書の副題にある「オープンダイアローグ」は、精神医療の現場で用いられている治療方法です。入院や投薬ではなく、丁寧な対話によって精神疾患の原因を明らかにし、問題解消を目指す手法で、治療方法として確立され今世界的に注目されています。
この手法自体は医療現場のみならず、保育や教育、組織運営にまで活用が及んでおります。もちろん、対話が有効に働けば、ビジネスにおけるすれ違いや衝突が解消されますし、さらに創発が進むのは明らかだと思うので、ビザスクが提供するスポットコンサルの場も含め、私たちのビジネスにも役立つ手法だと思います。

本書の内容はというと、対話について理論的に論じたものでもなく、テクニック本的なものでもなく、普段の対話に取り入れることが出来る考え方が体系化された内容になっています。形式として対話の中での特定の「状況」で起こるあるあるの「問題」とその「解決策」、そしてその「結果」がセットで30個のパターンとしてまとまっているので、すぐに実践に移すこともできますし、今までの自分の対話と照らし合わせて読むことができます。私自身、この状況苦手だな、と思うシーンの克服の仕方などたくさんの発見がありました。
新型コロナが落ち着いたとしても、従来のコミュニケーションの形には後戻りできないともいわれており、だからこそどんな状況でもよりよい未来がつくれる対話力が今後さらに求められるのだと思います。

本書の著者も『社会が変化し、新しい状況に向き合っている現在、ともに理解し合い、力を合わせていくことはますます重要となり、それゆえ「対話」の力を高めることは一層大切になっていると言えます』と述べており、まさに大きな変化が起きている今の状況だからこそ読むべき本だと思います。


【2冊目】「私とは何か 「個人」から「分人」へ」(著者:平野啓一郎)

昨年12月にビザスクにジョインをした事業法人部(通称IND)の木下です。やる気に満ち溢れていた年明け1月に、膝の膝蓋骨を亀裂骨折するアクシデントが起き(詳細割愛)週末は大人しく家で過ごすという日々がスタート。完治後、満を持してパーソナルトレーニングに行き始めた矢先の自粛。右足の筋肉がもう無くなっているのではと、心配でなりません笑。
元々、週末も予定を詰め込んでしまいがちな私ですが、家でゆっくりと過ごすうちに、料理が好きになったり(ずっと続け)、実は寂しがり屋と気付いたり、ダラダラすることに贅沢を感じたりしています。時間があるからこそ改めて自分と向き合ったり、思考や価値観を整理してアップデート出来る今に、お勧めの2冊を紹介します。

著者       :平野啓一郎
発行日      :2012年8月13日
発行元      :講談社
頁数       :192頁

プライベートや職場等で、年々とコミュニティや役割が増えていく中「あれ、私って元々どんな性格だっけ?」と思ったことありませんか?私も数年前まさにこの感覚に陥ったことがあります。誰といる自分が素のままの本当の自分なのだろう、と。でもどれも嘘偽りない自分で、その時の価値観や信念は全て本物だと思ったことを覚えています。そんな時この本をお勧めされたのですが、この本にはたった1つの本当の自分は存在しない、ということが書かれています。人は関わる相手によって「分人」になり、その集合体で成り立っているのだと。

この本を読んで、シーンや相手によって自分のキャラクターを使い分けていることの違和感がなくなり、むしろその使い分けは自然だと思えたことで、自分が感じるその時々の価値観や信念を、素直に受入れ大切に出来るようになった気がします。
そして他人に対しても、その人が置かれている立場や状況に応じて「分人」になっていると思うことで、「相手の立場になって考える」ということがどうゆうことなのか、自分なりに改めて理解ができ、良い意味で冷静に人と向き合えるようになったと感じています。


【3冊目】働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える(著者:村山昇)

著者       :村山昇
発行日      :2018年3月25日
発行元      :ディスカヴァー・トゥエンティワン
頁数       :264頁

もうこれは1家に1冊置いて頂きたい!そんな本です。どの年代でも、これを読むことできっと新しい発見や思考の整理が出来るのでは、と思っています!元々、哲学・構造・論理・科学という文脈の話がとても好きで、さらにそれが深く複雑になっていることでアドレナリンが出るタイプなのですが(笑)、本が届いた日に朝方まで読み続け、著者の村山さんのセミナーに速攻で申込をしました。

「働くこと」を考える上で大切な、仕事・キャリア・成長・リーダーシップ・自己実現、、などの概念を本当に分かりやすく、掘り下げ解説をしてくれています。図解になっているのも大好きなポイント。きっとその時々で刺さるページが違ってくると思うのですが、それがまた自分のコンディションや状況を確認することにも繋がるのかなと思っています。


【4冊目】葉桜の季節に君を想うということ(著者:歌野晶午)

こんにちは!
ITチームの大瀧です。皆さん、リモート勤務体制が始まってどのようにお過ごしですか?やはり家にいる時間が長くなる時におススメしたくなるのは読書です。普段ビジネス書籍やミステリー小説なんかを好んで読んでいる私ですが、今回はそんな中から連休にいっき読みできる小説を紹介したいと思います。ノージャンルでおススメできる機会をいただけたので、楽しめる内容かつ最後までいっきに読める手頃さを兼ねた推理小説をチョイスしました。ご紹介する本は「葉桜の季節に君を想うということ(著者:歌野晶午)」です。

著者                          :歌野晶午
発行日                      :2003年3月30日
発行元                      :文藝春秋
ジャンル                  :推理小説
どんな人向け?       :どんでん返しがたまらなく好きな人

この本を読み進めると、必ず自分が読んだ内容を疑い、そして読み返す。

冒頭から違和感なく進むストーリーの随所には読者の「思い込み」を促す内容が散りばめられていて、そのまま読み続けるとラストで驚きの連続に唸らされます。ミステリー小説なので謎が当然のように用意されていますが、予想していた解の裏の裏の裏を突くようなどんでん返しの嵐。読後の後味の良さも相重なって、人におススメしたい内容となっています。
細かな人間描写や起伏のある展開と合わせて上記のどんでん返し。叙述トリックを語る際には外せない作品です。初めてラストを読んだ時はイメージとのギャップで混乱してしまうかもしれません。
私は最後のシーンで「えっ?どういうこと??」となり、最初の部分を何度も読み返して感心してしまいました。

タイトルからは全く想像できない驚愕の内容を、是非皆さんご自身の目でご確認ください。個人的には「この本に関する記憶を一切無くした状態でもう一度読みたい」と強く思わせる内容でした。
私は「あれ?こういう話だったよね?違ったの?」と最後に思わせる作品ががたまらなく大好きで、「気持ちよく」騙された時の快感や、気付いてしまった時にアドレナリンがドバドバ出る感覚を感じたく、日々おススメの本を探しています。皆さんもこれが良いという本があれば教えてください。


終わりに

皆様いかがだったでしょうか。あえて書籍のジャンルを絞らないことで、書籍を紹介していただいた方の一面にも触れることができたかもしれません。今後もメンバーによる紹介記事を投稿していきますので、皆様お楽しみに!

それに伴い、ビザスクエア編集部ではオススメ書籍を随時募集しています。ジャンルは問いませんので、編集担当へお気軽にお声掛けください!

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