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ビザスクのCTOがやりたがったVPoEを奪ってでも僕がやる事

このたび、ビザスクのVPoEに就任しました鶴飼です。入社してすぐに自己紹介を書いていますが、恐らく「ところでVPoEってなに?」という方も多いと思います。
そこで、就任のご挨拶に代わり改めてVPoEという役割やビザスクにおけるVPoE、これから私がチャレンジしていきたい事などを書いていきたいと思います。

まずは自己紹介がてら、自身のキャリアについて。

2000年~ エンジニア、プロジェクトマネージャとして独立系SIerを複数社経験
2015年 株式会社ウィルゲートに入社。
2018年 株式会社ウィルゲートの開発執行役員に就任。組織マネジメントを中心にプロダクト開発に従事。
2020年1月 ビザスク参画。
2020年5月 ビザスクVPoE就任。

とまあ、20年ほどWebの制作やプロダクトに関わってきています。

プロジェクトマネジメントやオフショア開発を通じて、個人とチーム、チームとグループといった垣根に、エンジニアの生産性が著しく低下する局面を何度も見ている中で「もっと能力を発揮するにはどうしたらいいんだろ?」「なぜこんなにも生産性が落ちるんだろう?」と考え、実行しているうちに ”エンジニアの組織マネジメント” という役割が自然と身についてきた感じです。

そもそもVPoE(Vice President of Engineering)って何?

一言で言えば「技術部門のマネジメント責任者」となるわけですが、それってどんな役割かピンとこない人もいると思うので説明していきますね。

一般的なVPoEはエンジニア組織が円滑に仕事をできる環境を整え、技術力を向上させるために採用や育成を行うことによって、組織のマネジメントを行う役割を担っているケースが多いです。
いわゆる、個に対するマネジメントというよりは組織に対するマネジメントをする事で、それぞれのバリューを最大化させる役割がVPoEのお仕事となります。

ビザスクも事業部が複数あります。事業部をまたいだ組織作り・キャリア形成などを考える人がいれば、市場の変化に合わせて個人の能力を発揮できる場所に異動できたり、事業をまたいだ新しい取り組みを広げられたりするようになりますよね。
そういった意味だと、ビジネス側のVPoEは端羽さんや瓜生さん、安岡さんといえます。一方、エンジニアは個人での活動以上に組織としての活動が、生産性を大きく変える要因になります。そうした背景からVPoEという役割が生まれてきたものだと思います。

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ビザスクにおけるVPoEの役割

ここで問題になるのは、VPoEはどこの会社でも同じ事をやっているわけではない、という事です。
では、ビザスクにおけるVPoEの役割ってなんだろう?
それは「開発戦略を支える組織づくりをする人」と私は思っています。
つまり、技術戦略の策定実行をCTOが進めプロダクト開発の戦略実行を執行役員が進める中で、組織的にエンジニアを支援・教育する役割及び必要人材の確保と組織化を立案し実行する責任者=ビザスクのVPoEということです。

幸いにして、ビザスクには共同創業CTOの花村さん、プロダクトオーナ兼ビザスク開発グループ長で執行役員の田中さんがいます。盤石とは言い切れませんが、彼らがいれば大概の戦略を描くことは難しくないです。
さらに彼らの開発戦略を組織として達成する為に、最適な組み合わせや足りないパーツを補完する役割があれば、盤石になると思いませんか?

この役割こそVPoE=私、が担っていきたいと考えていることです。
戦略・戦術は数年先を見通して作ることもあり、エンジニア一人ひとりが受け持っている作業とは距離感があります。だからエンジニアは「これをやって本当に前に進んでるんだろうか?」「これを作るより、他にやる事あるんじゃないか?」ということを考え始めます。

個人が持つ成果や能力を、チームの成果や能力に落とし込み戦略KPIの一つ一つをチームが達成するように構造的にすることで、自身の達成が即ちチームの達成に繋がるように組織化する必要があります。

ビザスクにジョインして5ヶ月目の振り返り

インプット期間も多かったのであまり振り返れるものが多くは無いですが、一つ大きなトピックは、今までやりたかったけれどやれていなかった技術負債に対して動き出せた事です。

ビザスクのビジョンや事業のあり方に共感して、サービスを作っていきたいというメンバーが集まり、プロダクトを成長させてきたというのは言うまでもないですが、ビジネスが伸びれば伸びるほど成長痛のように、根幹となるシステムやアーキテクチャに負債が溜まっていきます。

しばらくは放っておいても問題ないように思える負債も、数年経つと動かせないシステムになっていて、ボトルネックになったりそれを迂回する為にリスクを孕んだり…。きっと僕よりも花村さんがこれまでずっと気にしてきた事だとは思います。

技術負債に対して、今回タスクフォースのようなプロジェクトを組み進めていけるメンバーを募り組織化できたこと、この取り組みを通じてメンバーに新たなキャリアパスを提唱できたことは大きかったですし、これがVPoEの仕事の本質だと思います。

VPoEとしてチャレンジしていきたいこと

ビザスクは進化が凄まじいです。
その進化を加速させる組織とは何か?というのを常に考えて行動に移したいと思います。
また、成果を出しているエンジニアが正しく評価されること(今までがされてないわけではなく、もっと明確にわかりやすくできるんじゃないかと思う)組織としての成果を最大限出せる仕組みを作り続けることは、これから組織が拡大する中でやり続ける必要があると感じています。

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また個人的な思惑としては、技術領域での研究投資を行い世の中にアウトプットしていければいいなと思います。というより、必要だと思っているのでどこかのタイミングでやります!

アドバイザーが知見を提供し、依頼者がそれを享受する事で社会に「知見の循環」が生まれる。そんな世界観をまだまだ広げる必要があります。
日本だけではなく「はじめから世界を見よう」というカルチャーの通り、我々はもっと世界に価値を提供できるポテンシャルを持っています。

そんな世界観に共感できるメンバーと一緒に、組織とテクノロジーの力でサービスを伸ばしていくことに貢献していきたいです。

みんなにも読んでほしいですか?

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